親権(総則・効力・喪失)(p11・メモ818)

親権 親権を行う者は、子の利益のために子の監護及び教育をする権利を有し義務を負う。 親権者 ⇒ 成年に達しない子は、父母の親権に服する。 ・ 親権は、父母の婚姻中は、父母が共同して行う。婚姻関係にない場合は、どちらかが単独で行う。 ・ 非嫡出子の…

売買の効力(P10・メモ560)

売買ー売買の効力 売買の目的物に瑕疵等があった場合の買主の権利(売主の担保責任) 買主の追完請求権 引き渡された目的物が 種類、品質又は数量に関して 契約の内容に適合しないものであるときは、買い主は、売主に対し目的物の修補、代替物の引き渡し又は…

権利質(質権)(P9・メモ362)

質権ー権利質 質権 ⇒ 質権者は、その債権の担保として債務者又は第三者から受け取った物を占有し、かつ、その物について他の債権者に先立って自己の債権の弁済を受ける権利を有する。 ○ 質権は、譲り渡すことができない物を目的とすることができない。 ※ …

先取特権(s8・メモ306)(担保物権ー先取特権の種類)

(担保物権)先取特権 動産の先取特権 民法その他の法律により一定の原因に基づいて債権をを有する者は、債務者の財産について、他の債権者に先立って自己の債権の弁済を受ける権利を有する。(先取特権) 物上代位(304) Aは、Bにカメラを売った。Bは、Cにそ…

占有回収の訴え(占有権の効力)(メモ197・s7)

占有権ー占有権の効力ー占有の訴え 占有回収の訴え(197) 占有者がその占有を奪われたときは、占有回収の訴えにより、その物の返還及び損害の賠償を請求することができる。 ○ 占有者が占有を奪われた場合に提起することができる。 ・ 他人が紛失したものを…

所有権・対抗(物権変動)(S6・メモ106)

所有権の取得と対抗(物権変動) 不動産の物権変動 ○ A所有の甲土地を、Bが書類を偽造しB名義の登記とし、Cに売却した。(登記名義はC) その後、 Aは、甲土地をDに売却した。 → D は、所有権の取得をCに登記なくして対抗できる。 ※ B は無権利者であり所有…

消滅時効 ← 時効 (s5・メモ146)

時効→ 消滅時効 時効 ○ 時効の利益の放棄 時効の利益は、あらかじめ放棄することができない。(時効の完成前の話) 消滅時効 権利者が時間の経過によりその権利を行使することができなくなること。 ○ 債権 ・債権者が権利を行使することができることを知っ…

錯誤 ← 意思表示(S 4・メモ95)

錯誤 (法律行為→意思表示) 例えば、土地を買う契約をした場合=意思表示をした場合の表示された内容が自分の内心の意思と違っていた場合=単純に勘違いなどの場合が錯誤(何らかの食違い、誤りがあればとりあえず錯誤)。 ○ 意思表示は、次に掲げる錯誤に基…

後見・成年後見(メモ7・S3)

成年後見の制度 (未成年者に対しては、親権を行う者がないとき、又は親権者が管理権を有しないときに後見が開始する=未成年後見) 後見の開始 精神上の障害により事理を弁識する能力を欠く常況にあるものについて 家庭裁判所が本人、配偶者、4親等内の親族…

根抵当権の債務者の変更(S2・メモ398の10)

根抵当権の債務者の変更 元本の確定前に根抵当権の債務者について会社分割があった場合、 その根抵当権は、分割のときに存する債務のほか、分割をした会社及び分割により設立した会社又は吸収分割承継会社が分割後に負担する債務を担保する。 ○ 債務者や債…

根抵当権の分割譲渡(s1・メモ398の11)

根抵当権の分割譲渡 根抵当権者は、その根抵当権を2個の根抵当権に分割して、その一方を第三者に譲り渡すことができる。 ○ 例 極度額500万円の根抵当権を300万円の根抵当権と200万円の根抵当権に分割して200万円の分を第三者に譲り渡すこと。 ・譲り受けた…

代理(メモ99)

🌲 代理 代理人がその権限内において本人のためにすることを示してした意思表示は、本人に対して直接にその効力を生ずる。 ・ 本人のためにすることを示さないでした意思表示は、自己のためにしたものとみなす。 ただし、相手方が代理人が本人のためにすること…

未成年者の法律行為(メモ5)

未成年者の法律行為 意思能力 法律行為の当事者が意思表示をした時に意思能力を有しなかったときは、その法律行為は、無効とする。 (法律行為は、自己が正常な意思状態の時に発してこそそれに拘束される) (意思能力の有無は、個別の事例ごとに判断されるこ…

相続(限定承認)(メモ922)

限定承認 相続が開始した場合、相続人は、単純に相続を承認するか、限定承認をするか、放棄するかを決めなければなりません。被相続人の債務がどのくらいあるのか不明な場合などのときは、相続によって得た財産の限度においてのみ被相続人の債務及び遺贈を…

錯誤(民メモ95)

錯誤 意思表示に対応する意思を欠く(要は自分の思っていたことと違うことを過つて言った場合など間違って意思表示をした場合)錯誤と、 表意者が法律行為の基礎とした事情についてのその認識が真実に反する錯誤。(事情が表示されていること)がある。 錯誤に…

成年被後見人と被保佐人(メモ8)

成年被後見人と被保佐人 成年被後見人 ○ 後見開始の審判を受けた者を成年被後見人とし、その保護者として成年後見人が付されます。 ・ 成年被後見人が単独でできる法律行為は、原則無し。もし、法律行為をしても取消すことができる。 ただし、日常生活に関…

無権代理(メモ113)

無権代理 ○ 代理 → 代理人がその権限内において本人の為にすることを示してした意思表示は、本人に対して直接にその効力を生ずる。 ○ 無権代理 代理権を有しない者が他人の代理人としてした契約は、本人の追認がなければ本人に対してその効力を生じない。 …

占有権の消滅(メモ203)

占有権の消滅 占有権は、占有者が占有の意思を放棄し、又は占有物の所持を失うことによって消滅する。(事実上その人の支配下から離れた場合) ただし、占有回収の訴えを提起したときは、この限りでない。 ○ 代理人によって占有をする場合には、占有権は、次…

不在者の財産管理(メモ25)

不在者の財産管理 従来の住所又は居所を去った者(不在者)がその財産の管理人を置かなかったときは、 家庭裁判所は、利害関係人又は検察官の請求により、その財産の管理について必要な処分(管理人の選任など)を命ずることができる。 本人の不在中に管理人の…

占有権(占有の性質の変更)(メモ185)

占有の性質の変更 権限の性質上占有者に所有の意思がないものとされる場合には、その占有者が、自己に占有をさせたものに対して所有の意思があることを表示し、又は新たな権限により更に所有の意思をもって占有を始めるのでなければ、占有の性質は、変わら…

占有権の取得(メモ180)

占有権の取得 占有権は、自己のためにする意思をもって物を所持することによって取得する。 代理占有 占有権は、代理人によって取得することができる。 占有改定による取得 代理人が自己の占有物を以後、本人のために占有する意思を表示したときは、本人…

不当利得(メモ703)

不当利得 法律上の原因なく他人の財産又は労務によって利益を受け、そのために他人に損失を及ぼした者(受益者)は、その利益の存する限度仁おいてこれを返還する義務を負う。 ○ 利益の存する限度で返還義務を負う。 ・悪意の受益者は、受けた利益に利息を付…

法定地上権(メモ388た)

土地及びその上に存する建物が同一の所有者に属する場合において、その土地又は建物につき抵当権が設定され、その実行により所有者を異にするに至ったときは、その建物について、地上権が設定されたものとみなす(法定地上権)。 ・ 一般債権者による強制競売…

夫婦の財産関係

夫婦財産制 夫婦の財産関係は、婚姻の届出前に、その財産について別段の契約をしなかったとき(登記が対抗要件)は、法定財産制による。 この財産関係は、婚姻の届出後は、変更することができない。 法定財産制 ○ 夫婦は、一切の事情を考慮して、婚姻から生…

無効、取消

無効、取消 取消権者 行為能力の制限によって取消すことができる行為の取消権者 → 制限行為能力者(他の制限行為能力者の法定代理人としてした行為にあっては当該他の制限行為能力者を含む)、又はその代理人、承継人若しくは同意をすることができる者。 取…

代理(行政書士試験)

代理行為の瑕疵 ・ 特定の法律行為をすることを委託された代理人がその行為をしたときは、本人は、自ら知っていた事情について代理人が知らなかったことを主張することができない。本人が過失によって知らなかった事情についても同じ。 復代理 ・代理人の…

時効

時効 総則 ○ 時効の完成猶予 ・催告 → 催告があった時から6ヶ月を経過するまでの間は、時効は、完成しない。 ・相続財産に関する時効の完成猶予 → 相続人が確定した時、管理人が選任された時又は破産手続開始の決定があった時から6ヶ月を経過するまでの間…

占有権

◆ 占有権 ○ 即時取得 他人から借りていたカメラを、自分の物だと偽って他人に売却した場合に、その他人が適法にカメラの所有権を取得する制度。 (無権利者から承継取得したとしても本来なら権利は取得しないが、一定の要件クリアで取得できる。) 取引行為に…

占有回収の訴え

◆ 占有回収の訴え 甲の占有するカメラを乙が盗んだ。甲は、占有回収の訴えによりその物の返還及び損害の賠償を請求することができる。 自己のためにする意思をもって物を所持することによって占有権を取得し保護されます。事実上その人の支配下にあればその…

無権代理(相続人が無代人を含む複数の場合)

子Aが父Bから代理権を与えられていないのに父Bの土地をCに売却した。その後、父に相続が開始した。相続人は、Aの他にD、Fがいる。 相続人が1人の場合は、無権代理行為は当然に有効となる、となっています。 相続人が複数人いる場合は、無権代理行為は、当然…